経営品質向上プログラム
経営品質向上プログラムとは、企業が卓越した業績を生み出せる経営革新を実現する体質を作り上げるための考え方や施策のことです。企業が提供する製品・サービスを含むあらゆる活動においてお客様の満足の向上を目的とし、お客様が求める価値を継続して提供し、市場の競争力を維持しつづけることを目指します。
「卓越した業績を生み出す経営の仕組み」を有する企業の表彰で「日本経営品質賞」があり、その地方版が「福井県経営品質賞」です。
「日本経営品質賞」は、世界的な経営革新のデファクト・スタンダードと言われ、米国で1987年に創設された「マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)」の考え方を基本として、1995年に(財)社会経済生産性本部が創設した表彰制度です。この表彰制度は、アジアや欧米をはじめ60以上の国・地域で実施されています。
審査員が申請書の内容から会社の経営品質レベルを審査し評価します。審査結果が「評価レポート」によって報告され、申請会社の弱い部分が明らかになります。その弱い部分をよく検討解析し改善することで経営品質レベルを向上することができます。
アイテック経営品質への取り組み
2001年度 福井県経営品質賞受賞組織 知事賞受賞
アイテック株式会社は、1999年度に「奨励賞」、2000年度に「会長賞」を受賞し、3年連続で挑戦した今回の福井県経営品質賞で最高賞の「知事賞」を受賞したことで、経営品質向上活動に取り組み、着実に成果をあげられてきたことがうかがえます。
知事賞は、 本県を代表する企業・組織として賞賛すべき卓越した経営品質の方法・展開と結果が認められた企業に贈られます。
受賞理由
- 創業以来の社是「より高き技術、より誠実な作業、より親切な心」を経営理念として、共有すべき価値観を分かりやすく表現し、この価値観に基づく経営の実践をそれぞれの活動領域において、経営幹部の揺るぎない信念とリーダーシップの下で、幅広い社員の参画を得て組織的、継続的に取り組みがなされてきている。その結果、着実な経営品質の向上が見られる。
- 眼鏡の表面処理市場において圧倒的な市場シェアを有する業界のリーダーとして、大学・官公庁・関連団体・企業等との環境改善、地域環境保全関連活動に参加するなど、環境マネジメントに先進的な姿勢で取り組み、公的規制値、基準値をはるかに上回る成果の実現、福井県眼鏡業界初のISO14001の認証取得など、業界におけるリーダーの役割を率先して示している。
- 国際的な眼鏡デザインコンペティション「オーパスデザインアワード」を自ら主宰し、優秀なデザイナーの発掘とデザインの表彰を行っている。これにより、眼鏡業界のデザイン力の向上と業界の活性化への貢献、さらに、優秀作品を商品化することで、眼鏡デザイナーや眼鏡に関心のある既存・潜在顧客を取り込み、顧客の知恵と創造性を活用する(顧客とのアライアンスによる)新しい商品開発プロセスを立ち上げつつある。
- 顧客からの受注が益々多工程、多品種、少ロット化する中で、柔軟で迅速、適時性のある対応をするために、表面処理部門・眼鏡部門とも、受注問合せ、生産工程管理、品質管理、納期管理、原価管理など価値創造の基幹プロセスのマネジメントにEYE-NETを構築し、日常業務の遂行に当たって統合的で多目的な活用をしている。
- 事業の垂直方向への多角化(眼鏡フレームの企画と直販)を目指した「オーパスデザインビジネスモデル確立」(福井県IT化支援モデル事業)を重要な戦略課題として、新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいる。